ガラスペンは、インクの色や紙の質感をじっくり味わえる「大人の文具」です。
SNSで見かけて気になってはいるものの、
- どのくらいの価格帯を選べばいいの?
- 初心者でも扱いやすいガラスペンってどれ?
- プレゼント用に“失敗しない1本”を知りたい
と迷って「ガラスペン おすすめ」と検索している方も多いはずです。
この記事では、ガラスペン初心者の方に向けて、
- まず知っておきたいガラスペンの魅力と注意点
- 失敗しない選び方のポイント
- 用途・予算別のおすすめガラスペン10本
をわかりやすく紹介します。
「最初の1本」「ギフト用」「ちょっと良いご褒美の1本」まで幅広くピックアップしているので、あなたにぴったりのガラスペン選びの参考にしてみてください。
目次
ガラスペンってどんな筆記具?魅力とメリット・デメリット
ガラスペンの基本構造と仕組み
ガラスペンは、その名のとおりガラスでできたつけペンです。
ペン先がらせん状の溝になっていて、この溝にインクがたっぷりとたまり、紙の上を滑るように書ける仕組みになっています。
- 軸:握る部分。ストレートなもの、くびれのあるもの、装飾の入ったものなどさまざま
- ペン先:インクを保持するらせん状の部分。細字寄り・中字寄りなどの個体差あり
- ペンレスト:机に置いたとき、転がらないように支える小さな台(セットに含まれることも)
万年筆と違い、インクを内蔵せず「そのつどインク瓶につけて書く」のが特徴です。
万年筆・ボールペンとの違い
ほかの筆記具と比べると、ガラスペンには次のような違いがあります。
- インク交換がとても簡単
→ ペン先を水でさっと洗うだけで、すぐに別の色にチェンジできます。 - 筆圧をかけずに書ける
→ ペン先を滑らせる感覚に慣れると、スルスルと心地よく書けます。 - インクの発色や紙の質感をダイレクトに味わえる
→ 万年筆よりも“インクそのもの”を楽しむ感覚が強いです。
一方で、
- 持ち歩きにはあまり向かない
- 落としたり、固いものにぶつけると割れる可能性がある
といったデメリットもあります。
「お気に入りのペンとして、家やデスクでゆっくり使う」のに向いた筆記具と考えると良いでしょう。
ガラスペンならではのメリット・デメリット
メリット
- インクの色を気軽に変えられる(“インク沼”と相性抜群)
- 文字だけでなく、イラストやレタリングにも使いやすい
- 見た目が美しく、置いておくだけでもインテリアになる
- ペン先が摩耗しにくく、丁寧に扱えば長く使える
デメリット
- ガラス製なので衝撃には弱い
- 万年筆に比べると、長文をサクサク書くには少し慣れが必要
- インク瓶・洗浄用の水など、周りの準備がいる
このあたりを理解しておくと、「思っていたのと違った…」という失敗を防ぎやすくなります。
失敗しないガラスペンの選び方【5つのチェックポイント】
① 価格帯の目安|1,000円台〜2万円超までざっくり分類
ガラスペンは、ざっくり次のような価格帯に分けられます。
- 1,000〜3,000円台:
初心者向け・お試し用・プチギフトにちょうど良いゾーン - 3,000〜8,000円台:
デザインと書き心地のバランスが良い“本命クラス” - 1万円〜2万円超:
国産ブランドや作家ものの高級ライン。自分へのご褒美や特別なギフト向け
最初の1本なら、1,000〜5,000円台くらいから選ぶと、価格と満足感のバランスが取りやすいです。
② 軸の形・長さ・太さ|初心者は細すぎ・太すぎを避ける
ガラスペンは、軸の形状によって握りやすさが大きく変わります。
- 細すぎる軸 → 長時間書くと手が疲れやすい
- 太すぎる軸 → 手の小さい方には持ちづらいことも
直径8〜10mm前後の標準的な太さで、
指が自然にフィットするくびれやグリップのある軸を選ぶと失敗が少なくなります。
③ ペン先の太さと書き味|手帳向き/手紙向きで変わる
ガラスペンのペン先は、目で見ただけでは太さが分かりにくいのですが、実際には
- 細字寄り(0.3mm前後イメージ)
→ 手帳・日記・細かい文字に向く - 中字寄り
→ 便箋やメッセージカード、イラストなどに向く
といった違いがあります。
商品ページで「細字」「中字」「やや太め」といったコメントがあれば、
自分の用途(手帳メインなのか、手紙メインなのか)に合わせて選ぶとよいでしょう。
④ インクとの相性|顔料インク・ラメ入りインクは注意点も
ガラスペンは、多くのインクを楽しめますが、
- 顔料インク
- ラメ入りインク・パール系インク
などは、使ったあとにすぐ洗うことが大切です。
インクが溝に残ったまま乾くと、書き味を損なう原因になります。
初心者のうちは、まずは一般的な染料インクで慣れてから、
ラメ入りやパール系にチャレンジすると安心です。
⑤ お手入れと扱いやすさ|割れにくさ・片付けのしやすさ
ガラスペンのお手入れ自体は簡単です。
- インクを変えるとき:コップの水でペン先をすすぐ
- 使い終わり:水を拭き取ってしっかり乾かす
ただし、ペンレストがなかったり、保管ケースが付属していないと、
机から落として割ってしまうリスクもあります。
初心者のうちは、
- ペンレスト付き
- 専用ケース付き
- 軸が極端に細くないもの
を選ぶと、扱いやすさの面でも安心です。
まずはここから!初心者におすすめのガラスペン3選
セキセイ「アゾン ガラスペン〈ストロー〉」|1,000円台前半で試せる入門モデル
価格帯:1,000円台前半(目安)
・シンプルで細身のストレート軸
・軽くて扱いやすく、ガラスペン初体験にもぴったり
・インクの保持力がよく、線も比較的均一で書きやすい
「まずガラスペンを試してみたい」「2,000円以内で始めたい」という方には、
もっともおすすめしやすい入門モデルです。
・手帳やメモ帳にさらっと書いてみたい
・家にある万年筆インクをガラスペンで試してみたい
というシーンにちょうどよく、「失敗したくない最初の1本」として推せる存在です。
寺西化学工業「ギター ガラスペン オーロラ」|見た目重視でも書きやすい1本
価格帯:5,000円前後(目安)
・ガラスの中にきらめくラメが入った、美しいデザイン
・硬質ガラス製で、日常使いにも耐えやすい
・キャップ付きのモデルなら、ペン先をしっかり保護できる
見た目が華やかで、SNS映えするガラスペンを探している方におすすめです。
書き味もさほどクセがなく、ペン先の引っかかりが少ないので、
初心者でも「ガリガリして書きにくい…」と感じにくいタイプです。
・自分へのご褒美
・友人へのちょっと良いプレゼント
としても活躍してくれます。
the NEON「ガラスペン」|細字で手帳・日記に最適な実用派
価格帯:6,000〜7,000円台(目安)
・ショート軸+くびれのあるグリップ部分で、握りやすい形状
・細字寄りのペン先で、手帳の罫線にも収まりやすい
・パステルカラーのグリップがアクセントになったデザイン
「デザインも好きだけれど、何より書き心地を大事にしたい」という方におすすめの国産ガラスペンです。
少し価格は上がりますが、そのぶん
- 線が安定して書ける
- 長時間の筆記にも向きやすい
といったメリットがあり、
“最初の1本だけど長く付き合えるペンが欲しい”という方に向きます。
プレゼントに喜ばれるガラスペン&インクセット4選
エルバン「ガラスペン つむぎ&ミニインクセット」|4,000円台前半の王道ギフト
価格帯:4,000円台前半(目安)
・フランスのインクブランド「エルバン」のガラスペン+ミニインクセット
・10mL前後のミニボトルインクが付属し、届いてすぐに試せる
・上品なパッケージで、ギフト映え抜群
「ガラスペンって何が必要なの?」という相手にも、
これひとつで“ガラスペンデビュー”が完結するセットです。
・誕生日プレゼント
・送別の品
・クリスマスギフト
など、幅広いシーンで贈りやすく、ガラスペンギフトの定番候補と言える存在です。
Rubinato(ルビナート)「ガラスペン インクセット 28/ALF+INK」|ヨーロッパのクラシックな雰囲気を贈る
価格帯:5,000円前後(目安)
・イタリアの老舗ブランドによるガラスペン+インクセット
・クラシックな雰囲気のデザインで、アンティーク調の世界観が好きな方に◎
・ヨーロッパ製らしい装飾が、デスクの上でも存在感を放つ
大人の文具好き・インテリア好きな方に贈るなら、
「ヨーロッパブランドのガラスペン」は特別感があります。
・「ちょっと良いものを贈りたい」
・「インテリアとしても楽しんでもらいたい」
というギフトシーンにぴったりのセットです。
インク12色付きお手頃セット|2,000円前後で“インク遊び”入門
価格帯:2,000円前後(目安)
・ガラスペン1〜2本+インク12色+ペンレストなどがまとめて入った大容量セット
・インクの色味をたくさん試してみたい初心者にうれしい構成
・友人や家族とシェアして使うのにもぴったり
Amazon・楽天などでよく見かける「インク12色セット」系のガラスペンキットは、
細かい仕様は商品ごとに異なるものの、共通して
- コスパ重視でインク遊びをしたい
- とりあえず色々な色を試して、自分の好みを探したい
というニーズにフィットします。
プレゼントとしても、「文具好きさんへのちょっとしたサプライズ」に使いやすい価格帯です。
COCOUNITY「ガラスペンセット 桜華 20点セット」|美文字帳付きで練習も楽しめるスターターキット
価格帯:2,000〜3,000円台(目安)
・ガラスペン・インク・ペンレスト・洗浄用グッズなどがひと通り揃った“全部入り”セット
・美文字帳が付属しており、手本を見ながら練習できる
・桜をモチーフにしたデザインで、和風テイストが好きな方にも◎
「今日からガラスペンをしっかり練習したい」という初心者にぴったりなスターターキットです。
・ガラスペンに興味はあるけれど、何を揃えたらいいか分からない
・ギフトとして、“始めるきっかけ”を贈りたい
というときに候補に入れておきたいセットです。
ワンランク上の特別な1本。ハイエンドガラスペン3選
呉竹「ウッドガラスペン 千本桜」|和の世界観が美しい特別な一本
価格帯:1万円超(目安)
・軸に木材を用いた、和の雰囲気あふれるウッドガラスペン
・「千本桜」をモチーフにした意匠で、眺めているだけでも満足感の高い一本
・国産ブランド「呉竹」による信頼感のあるクオリティ
価格帯としては高級ラインですが、そのぶん
- 所有欲を満たしてくれるデザイン性
- 特別な手紙や記念日メッセージに使いたくなる存在感
があります。
・節目の記念日
・仕事の大きな節目のご褒美
・長く付き合える一本を探しているガラスペン経験者
におすすめしたい、特別な1本です。
ハリオサイエンス「毎日使いたいガラスペン BRIDE(GP-B)」|デイリーに使える実用高級ペン
価格帯:7,000〜8,000円台(目安)
・耐熱ガラスで有名な「HARIO」が手がけるガラスペン
・シンプルでクセのないデザインで、オフィスデスクにもなじみやすい
・名前のとおり「毎日使える」をコンセプトにした実用性の高いモデル
派手な装飾よりも、書き心地の良さと使いやすさを重視する方にぴったりです。
・日々の手帳
・仕事メモ
・日記やライフログ
など、「ちょっと良いペンで日常を書き留めたい」というニーズに応えてくれるガラスペンです。
硝子工房YUKI「ガラスペン ふわり はなしらべ」|色彩と造形を楽しむ作家もの
価格帯:約1万9,000円(目安)
・国内のガラス作家による手づくりガラスペン
・柔らかな色合いと、繊細で流れるような造形が特徴
・一本ごとに個性があり、まさに“作品”として楽しめる
2本目・3本目のガラスペンとして、
「今度は作家ものに挑戦したい」「コレクションとしても楽しみたい」という方におすすめです。
・インクの色と軸の色を合わせて楽しむ
・好きな作家さんのペンを少しずつ集めていく
といった、“沼”の楽しみ方ができる1本と言えるでしょう。
用途別のおすすめ・選び方まとめ
最後に、ここまで紹介した10本を、用途別にざっくり整理してみます。
手帳・日記・メモを綺麗に書きたい人向け
- セキセイ「アゾン ガラスペン〈ストロー〉」
- the NEON「ガラスペン」
- ハリオサイエンス「毎日使いたいガラスペン BRIDE」
細字〜標準字で書けて、安定した線が出やすいモデルが中心。
日々の手帳やバレットジャーナル、ライフログ用におすすめです。
手紙・メッセージカード・贈り物の一言を書きたい人向け
- 寺西化学工業「ギター ガラスペン オーロラ」
- エルバン「ガラスペン つむぎ&ミニインクセット」
- Rubinato「ガラスペン インクセット」
- 呉竹「ウッドガラスペン 千本桜」
落ち着いたデザインや、ギフト映えするセットを選ぶと、
封筒を開けたときの感動が一段と高まります。
インクをたくさん試して“インク沼”を楽しみたい人向け
- インク12色付きお手頃セット
- COCOUNITY「ガラスペンセット 桜華 20点セット」
- 硝子工房YUKI「ガラスペン ふわり はなしらべ」
いろいろな色を気軽に試せるセット系や、
お気に入りのインクと合わせて眺めたい作家ものが、インク沼との相性◎です。
初めてでも安心なガラスペンの使い方とお手入れ
基本の使い方|インクの付け方・持ち方・書き方のコツ
- インク瓶をよく振って、フタを開ける
- ガラスペンのペン先を、インクの1/3〜1/2くらいまで静かに浸す
- 瓶のフチで、余分なインクを軽く落とす
- 紙の上にそっとペン先を置き、力を入れずに滑らせるように書く
ポイントは、「ボールペンのように強く押しつけない」こと。
筆圧は限りなくゼロに近いイメージで、紙の上を“なでる”ように動かしてみてください。
色替え・洗い方|水でのすすぎ方と乾かし方
- コップにきれいな水を用意する
- ペン先を水の中で軽く振って、インクを落とす
- ティッシュペーパーや柔らかい布で、水気を優しく拭き取る
- 必要であれば、もう一度水を替えてすすぐ
ラメ入りインクや顔料インクを使った場合は、少し念入りにすすぐようにしましょう。
割れを防ぐための保管方法|ペンレスト・ペンケースの活用
- 机の上に直置きしない(ペンレストを使う)
- 持ち運びは、クッション付きのペンケースや付属の箱に入れる
- ほかのペンとぶつからないよう、仕切りのあるケースを使う
このあたりを意識しておくだけで、
大切な一本を長く愛用しやすくなります。
まとめ|最初の1本は「用途×予算」で選べば失敗しない
ガラスペンは、見た目の美しさはもちろん、
「インクの色と紙の質感をゆっくり味わう時間」をくれる筆記具です。
・とりあえず試してみたい初心者さんには
→ セキセイの入門モデルや、2,000円前後のインクセット
・ギフト用に“失敗しない1本”を探している方には
→ エルバンやRubinatoのガラスペン&インクセット
・長く付き合える特別な1本が欲しい方には
→ 呉竹のウッドガラスペンや、硝子工房YUKIの作家もの
というように、用途×予算で候補を絞っていくと、
あなたにぴったりのガラスペンが見つかりやすくなります。
気になる1本があれば、ぜひインクと一緒に迎えてあげて、
「書くこと」「贈ること」を楽しむ時間を味わってみてください。











